| ゲーム機 | プレイステーション |
|---|---|
| 発売日 | 1999年7月22日 |
| メーカー | サクセス |
| ジャンル | パズル / テーブル |
恋愛ボードゲームの魅力を存分に楽しめる本作では、プレイヤーが個性豊かな女の子たちとの出会いや交流を通じて、真実の愛を探し求める旅に出ます。まずは「パーティモード」で、知り合いの女の子たちに友達を紹介してもらい、仲を深めることで本命の恋人を見つける戦略を練ります。各キャラクターには魅力的なバックストーリーがあり、関係性を築く中で彼女たちの成長を見守ることができるのが大きな魅力です。また「ストーリーモード」では、8人の女の子と出会い、楽しいデートや試練を乗り越えながら、お互いの絆を深めていく過程を楽しめます。友情や恋愛のリアルな描写が心に響き、何度でもプレイしたくなる要素がぎっしり詰まっています。多彩なシナリオとキャラクターたちとの交流を通じて、心温まる恋愛体験が味わえる、まさにエンドレスシーズンな恋の旅にぜひ挑戦してみてください。
地味な印象を受ける作品ではありますが名探偵コナンの毛利蘭で知られる山崎和佳奈さんやガンダムスターダストメモリーのヒロイン、ニナ・パープルトン役でおなじみ佐久間レイさんを始め、ゆかなさんをはじめとする豪華メンバーによるOPでの熱唱は圧巻の一言。
CDとして聴くと主題歌を2番まで収録されています。ゲームとしてはもちろんのこと音楽CDとしてコレクションにいかがでしょうか。
ゲームとしてはシンプルシリーズながら頑張っている作品と言えるでしょう。
あまりに隠れすぎた迷作である。
一人プレイのストーリーモードもあるが、それは単なる前哨戦に過ぎない。
このゲームの真の魅力は対戦モードにある。
友人とワイワイ、お気に入りのキャラクターを奪い合うのだ。
1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の3種類からゲームの期間を設定できるのだが、4人プレイを6ヶ月モードでやると尋常ではなく時間がかかる。
参加した各人のプレイスピードにもよるが、おそらく7〜9時間前後は必要になるだろう。
しかし、その時間の先にある感情は、なかなか得難いものである事は確かだ。
じっくりと積み重ねてきた恋愛プランが成就するかどうか…その緊張感は並ではない。
意中のキャラを落とし損ねた時の悔しさ。
並み居るライバルを蹴散らし、気になるあの子を落とした時の達成感。
そしてなにより、微妙に曖昧な「勝敗」のシステムこそが、このゲーム最大の肝である。
最終的な勝敗は、各プレイヤーがどれだけ女の子と親密になれたかで決定されているようなのだが(あくまで推測であって正確な仕様は不明)、例えばキャラAと親密度最大のプレイヤー1、キャラBと親密度最大のプレイヤー2が居たとする。
しかし、この両名は引き分けとはならず、何か他の要因によって勝敗が決してしまうのである。
その「他の要因」もはっきりしておらず、とにかく表面上では解らない評価軸がある事は間違いない。
え、それってただの運ゲーじゃん…とお思いになる諸兄も居るだろう。
しかし、そんな曖昧さのおかげで、私はこのゲームの対戦モードが素晴らしい出来栄えである、と確信しているのだ。
このモードの結末について、そこに至った経緯を交えながら、ひとつの例を挙げよう。
プレイヤー1は最初から狙っていたキャラAと恋仲になる。
プレイヤー2は最初、キャラAを狙っていたが、プレイヤー1の方が有利と見てキャラBに乗り換え、最終的には恋仲になる。
プレイヤー3はキャラC、D、Eの三人と、ある程度は仲良くなるが、恋仲になるまでには至らない。
プレイヤー4は最初から最後までキャラEを狙ったが、恋仲になる事は出来なかった。
このような結末を経て最終的に「結果発表」画面となり、優勝者が決まる。
上記のパターンなら、おそらく多くの方が「優勝はプレイヤー1になるだろう」と思うはずである。
しかし、このゲームはそんな予想を実にあっさりと裏切る。
さすがにプレイヤー4のパターンでの優勝は見た事が無いが、プレイヤー2や3が優勝してしまうような事態は、実際、往々にして起こるのだ。
だが、ここまで長い長い時間をかけ、遊び終えたプレイヤーの多くが、ある感情に行き着いているだろう。
「勝負など、もはやどうでもいい」と。
優勝すれば、確かに嬉しい事は嬉しい。しかしそれは、あくまでもゲームの結末の一側面、付加価値でしかないのだ。
結末を迎えた時には皆、ここまで延々とプレイしてきた経緯が胸に蘇り、キャラクターとのやりとりが記憶に残っている事だろう。
その、プレイヤー各人に残った「思い出」こそが、このゲームの真の価値なのであり、それを他者と共有する事でお互いの健闘を素直に称え合う事が出来るのだ。
意中のキャラと恋仲になれずとも、ゲームの上では勝ったと言う達成感が残る。
ゲームの上で勝てずとも、意中のキャラと恋仲になれたと言う充足感が残る。
ゲームに勝てず恋仲にもなれず、しかし自分は一途に相手を想い続けたと言う切ない思い出すら残る。
曖昧な勝敗基準には「恋愛において勝者と敗者を分つ事になど意味は無い」と言うメッセージ性すら感じる。
恋愛の過程を主眼に置きながらも、パーティーゲームとして必須の要素である「勝敗」からも目を背けなかったこのシステムに、私は最大級の賛辞を送りたい。
ちなみに、このゲームはデート時に「相手の悪口」を女の子に吹き込む事で他プレイヤーの妨害が出来る。
だが、一度誰かが誰かの妨害を始めると妨害の応酬となり、さらにその効果が絶大であるため、妨害に関わったプレイヤー全員が誰とも恋仲になれない事がほぼ確定する。
急に無愛想になった女子達がほうぼうに現れるその様は、核戦争後もかくやと言わんばかりの殺伐さであり、当ゲームの最も不穏で不毛なパターンである。全プレイヤーが一定の満足を得るためには、必然的にクリーンなファイトを求められるバランス調整だが、純愛を標榜する事が多いこの手のゲームの落とし所としては、妥当と言えるのではないだろうか。
最後に、対戦モード以外の要素にも軽く触れておきたい。
OPで流れる主題歌「恋のマリオネット」は脱力ものの仕上がりだが、どこか一昔前のアイドル歌謡を思わせるメロディは、なるほどこのゲームの世界観とマッチしているようにも思える。
加えて、カードを駆使して女の子と会話を行うシステムや、地名や店名など至る所に散りばめられた固有名詞の腰砕けなセンス、主人公が時折見せるトンチンカンな会話の振り方なども、本作が持つ独特な味わいであり魅力となっている。
登場するキャラクターは外見、性格を含め、良くも悪くもクセが強くて個性的である。
彼女達のバックグラウンドを知るためにも、ストーリーモードをプレイしておくのがベストではあるが、そうでなくてもパーティーゲームとしては十二分に楽しむ事が出来るだろう。
デートや旅行、その最中にも様々な駆け引きが展開される恋愛ゲーム。
暇な友達が揃ったら、ぜひともプレイしていただきたい。
そして長きに渡る死闘を終えた時、貴方はきっと、もう一度このゲームを遊びたくなっているはずだ。
まさにその時こそが、終わらない季節、エンドレスシーズンの始まりの時なのである。
…と言う訳で、対戦モードありきの、星四つ。