ノイエス

ゲーム機プレイステーション
発売日2000年2月10日
メーカーエスコット
ジャンルアドベンチャー

不思議な物語が展開する育成アドベンチャーゲーム。プレイヤーは、アンドロイドの少女・アンと森の監察官サイアスの出会いをきっかけに、感情豊かで魅力的なストーリーに引き込まれます。プレイは、彼らの一週間の予定を計画し、様々なイベントや体験を通じて進行。上手く予定をこなせば、メンテナンス時にアンの能力を自由に向上させることが可能です。夢見る少女をしっかりと育て、彼女の願いを叶える旅への挑戦は、プレイヤーに選択の重要性を教えます。魅力的なキャラクターたちとの交流や、成長を見守る楽しさを体験しながら、独自の物語を紡ぐことができます。感情と成長をテーマにしたこの作品は、プレイヤーに心温まる体験を提供します。

Amazonでの評判

レビュアー0

雑誌かなんかの記事でこのゲームの存在を知ったんだと思う
なんとなく気になる内容のゲームだったので、見つけた時は狂喜したものだが、実際にプレイしてみて期待を裏切られることになった

とある森の管理と、そこで発見したアンドロイドのアンのメンテナンスを行い
一定期間の後にアンの未来が決定される内容となっている

簡単に例えるならば、プリンセスメーカーが一番近いだろう
サウンドノベルに育成要素を追加したシステムとなる

おそらく開発者の方は、重厚なノベルに付随する育成要素を添加したかったのだろう
しかしそのせいか、肝心の育成要素に「パラメータの不明瞭」という欠陥をもたらしてしまっている
どうもノベル風に見せることで、脚本を魅せたいデザインが足を引っ張ったようだ
ときメモやプリンセスメーカーのように数字で判断して状態を推量するのが難しくなっている
自分の育成方針とは違う結果がでてそれがストレスとなることが多い
アンの状態を回復するアイテムがあるのだが、その発生条件に振り回されて、好きなようにスケジュールを組むことができないのも痛い
誰かのご機嫌を伺いながら、プレイしているようで、どうにも腑に落ちない点がある
そのくせ、バッドエンディングの鬱さ加減はとびきりの内容でプレイヤーのリトライ気質をことごとく粉砕する仕様となっている

しかし、僕個人の裁量で判断するならば、良いゲームだ
攻略情報がある程度判明して、明示されている環境であったならば、このゲームの周囲はこんなにも閑散なものではなかったはずだ

まず、世界観が良い
薄暗くベージュとグレーが基調としたセピア色の世界観は見事に森のなかに眠るアンドロイドの少女という設定を内包することに成功している
SFとファンタジーという、かけ離れた二つのテイストはどこか諦観した気分によって融解し、胎内回帰を彷彿とさせるほどの妙味を感じさせる

イベント総数も多いようで、帯に400ものイベントがあると記載されている
確かにそれを実証するかのように、1枚絵のあるイベントを多く体験することができた
1枚絵のサイズは、ディスプレイ一杯に表示されるタイプではなく、小さいウィンドウサイズで表現されるようになっている
個人的には、フルサイズよりも、本作にふさわしい独特のテンポを生み出すことができていると評価する

ヒロインのアンが育成状況によって、より感情豊かに人間らしくなるのも良い
歌の技術が稚拙な段階だと、良い感じに音痴に歌ってくれるのはおおいに笑わせてもらった

アンとの交流は、まるで今ある現実に押し潰されながらも、ひたむきに生きる人間の人生をほんの一部を切り取ったかのように優しく、切ない
しかし、それはセピアに塗りつぶされた過去の情景ではあり得なく、今そこにある人間の営みそのものを謳歌すること、ヒトの力強さに違いないと感じた

おそらく、潜伏している隠れファンが多い作品なのではないだろうか
名作とはいえないにしても、システム周りの短所を見直せば、確実に良い作品になっただろうに……。
素養はあるはずだった
しかし、この評価で妥当とも思う
それだけに、惜しい。惜しすぎる

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