| ゲーム機 | プレイステーション |
|---|---|
| 発売日 | 1996年11月29日 |
| メーカー | データイースト |
| ジャンル | アドベンチャー |
『探偵神宮寺三郎 未完のルポ』は、プレイヤーが探偵となり、様々な事件を調査する魅力的なアドベンチャーゲームです。豊かなストーリー展開と緻密なキャラクター描写が特徴で、プレイヤーは神宮寺三郎として、事件の真相を解き明かすために様々な手がかりを集めていきます。グラフィックはリアルな都市風景とキャラクター表現が美しく、一つ一つの場面が没入感を高めます。直感的な操作性に加え、選択肢によって物語が変化するため、リプレイ性も抜群です。緊迫した状況での推理や、魅力的なサブキャラクターとのやり取りがプレイヤーを飽きさせません。音楽や効果音も作品の雰囲気を高め、全体的に洗練されたエンターテインメントを提供しています。ゲームの進行に応じて迎える結末は、プレイヤーに充実感と満足感をもたらし、思わずもう一度挑戦したくなる魅力に満ちています。探偵の世界に入り込み、未知の謎を解き明かす爽快感を体験してください。
当時、「時の過ぎゆくままに」以来久々の神宮寺作品でしたので、大喜びで買いました。
しかし、期待感が高すぎたこともあるのでしょうが、ストーリーはイマイチ、レギュラーキャラ以外に魅力的な登場人物がいない、アニメ調の神宮寺はやたら顔が長いだけで自分のイメージとは全然違う…と少々幻滅したのを覚えています。
僕の中では、神宮寺シリーズ中唯一の汚点的作品です。
神宮寺さんはいい。
携帯機以外はすべてプレイしましたが、やっぱりいい。
良い所
・シナリオ
密入国、臓器売買、環境汚染、巨大病院、巨大企業…はっきり言えば街のしがない私立探偵が扱う事件といしてはあまりに大きすぎます。某都会のスイーパーが扱う事件以上です(笑)…しかしながらとてもしっかり作られており、いつの間にかめちゃくちゃ引き込まれていました。社会問題に切り込むという意味でもスタッフの意気込みが見えます。中弛みすることないし、詰まることもなくサクサク進めるので常にシナリオに集中できたのも良かったですね。
・アニメーション
プレイ中に何度かアニメーションが挿入されます。まぁアニメーション自体はあまりに荒く、神宮寺氏は40過ぎのおっさんにしか見えません(笑)しかし重要なシーンのイベントとしてシナリオを盛り上げてくれます。 もう少し回数が多くて、そして美麗なアニメーションだったらゲーム自体の評価も変わっていたかもしれませんね。
悪い所
・謎のミニゲーム達
ただ歩くだけの尾行、棚からの探し物、クリアには何にも関係ないブラックジャックとダーツ、そしてラストのカーチェイスシューティング…どれも荒いわつまんないわでどうしようもないです(笑)AVGパートのみの単調さをなくす為に入れたのでしょうがあまりにお粗末なデキです。後半で深夜のビルに潜入するシーンがありますが、普通のAVGパートなのにこっちの方がよっぽどドキドキしました。
・ザッピング
A氏がすべてのフラグを立てたらB氏に切り替えてプレイ…B氏が終わったらC氏という形だと思ってましたが全然違いました。選んでない方は勝手に調査を進めてしまい、後で結果報告のみされるという形です。神宮寺氏のみに集中すれば話もわかりやすいですが、バラバラに選び続けると理解しづらくなります。何度をプレイさせる為の手段なのでしょうが、それなら最初から最後まで別ルートとして確立した方が良かったのでは。
また、一番最悪だと思ったのがゲームスタートから1?2分でいきなりキャラクター選択になり、ここで与野を選んだら地獄です。わけのわからない国から始まり、わけのわからない水質汚染問題を調査し、しかもこのパートがめちゃくちゃ長く、そもそもこの与野って誰やねんって状態なのでハマりようがなくやめたくなること請け合いです。
・セーブ
自由にセーブ出来る箇所はごく一部。基本的には決まった箇所まで進めないと出来ません。その間も長い時は長いです。好きな時にやめられないのは大きなマイナスですね。
・移動
移動の度にロードが入るのは初代PSなので致し方ないでしょう。ロード時間も長いわけではないし。しかし自由に移動できないことが多すぎます。例えば淀橋署内の刑事課から、神宮寺氏の事務所私室に移動するには…
淀橋署内の刑事課→ロード→淀橋署受付→ロード→淀橋署入り口→ロード→事務所入り口→ロード→事務所内→ロード→事務所私室…
というように移動しないといけません。リアリティを出すためでしょうが、ロードのストレスがあるだけに一発移動できても誰からも文句は出なかったと思います。
総評
ファミコン版4作を久々にプレイして楽しかったので購入しました。ファミコン以外での神宮寺シリーズは初プレイです。プレイ前から評価の低さを見ていましたが、やはり順番通りにプレイすべきだと思いこの作品にしましたが…良い意味で裏切られました。個人的には今作のように巨額の金がベースの事件じゃなく人間ドラマが見える怨恨などの方が好きなのですが、少しづつ事件が大きくなって行く様や、巨大な悪に立ち向かおうとする神宮寺氏がとてもかっこよかったです。(やや現実離れに立ち向かいますが笑)
既に20年も前の作品ですがファミコン時代のような総当たりゲーではなくなっています。誰でも大きな苦労はなくエンディングにたどり着けるので、AVG初心者でも安心してプレイ出来ると思います。しかしながら数々の荒さが目に付きます。せっかくのシナリオが台無しとなり、大きく評価も下げたことでしょう。単純な殺人事件やトリックを解決するという様な内容でもなく、ゲームとしてもデキが悪いのでシナリオ重視の大人にオススメです。良いハードボイルド小説を読んだ気分になれますよ。