西村京太郎ミステリー スーパーエクスプレス殺人事件

ゲーム機ファミコン
発売日1990年3月2日
メーカーアイレム
ジャンルアドベンチャー

本作は、人気ミステリー作家・西村京太郎の作品を基にした推理アドベンチャーゲームで、プレイヤーは亀井刑事と共に新幹線殺人事件の謎に挑むことになります。物語は、大阪府警に寄せられた1本の電話から始まり、緊迫感あふれる捜査が展開されます。前作から進化したポイントとして、捜査方法に「モンタージュ写真」が新たに追加され、より多彩な操作が可能です。プレイヤーは様々な証拠を集め、目撃者の証言を元に真相を追い求めます。現場の雰囲気や登場人物の魅力も相まって、サスペンスに満ちた体験が楽しめる一作です。緻密なストーリー展開と緊張感ある推理が融合し、ファミコンの画面の中で繰り広げられる独自のミステリー世界に浸ることができます。

Amazonでの評判

レビュアー0

良い所

・テンポ
ファミコンのAVGには珍しく最初から最後までサクサク進みます(モンタージュ除く)。おかげでシナリオに集中できるのは◎。長文テキストの繰り返しもほとんどなくなったので、そこは前作から改善されています。

悪い所

・難易度
上記のテンポとは逆の評価になりますが、あまりにも簡単すぎます。前作以上です。常に選択肢が極端に少なく、人に見せろやここを調べろなどは一部の場所でしか現れないので、普段は選択肢が少なくなり、フラグ立てに必要な場合のみにそれらが出現するのでダブルで難易度を下げています。DSのAVGのようにユーザーフレンドリー過ぎてゲームとして成り立っていないかと。

・演出
犯人を自白に追い込んで「これで終わりかな?」ってなったあとに少し意外な展開に進みます。そこはとてもいいと思うのだが見せ方が下手くそすぎます。もっと引っ張ったり、一旦事件解決からのどんでん返しなどいくらでも盛り上がる演出に出来たはず。そこ次第ではもう少し高評価なゲームに化けた可能性もあったので実にもったいないです。

・前作の試みをカット
指紋採取は一人のみになり、列車のダイヤのトリックも時刻表を見るだけで解明…そして一番残念なのはザッピングがなくなったことです。前作は別々の2つの事件が起こったからこそのシステムではありましたが、今回もどうにか採用して欲しかったです。おかげでなんの変哲もない普通の普通のAVGになってしまいました。

・いろいろしょぼい…
グラフィックがしょぼく、表示される人間もほとんどが肩から上のみ。BGMは曲も音源も良くない…せめてこれらが良ければと思ってしまうぐらい良くないです。

・モンタージュ
いや、ヒントと正解が合ってないだろうと(笑)

総評

シナリオはまずまず、トリックもまぁ面白い、後半には少し意外な展開もあり…と、ファミコンのAVGの王道パターンではあるのだがどれも中途半端という印象。ファミコンAVGの中ではかなり後発ということも考えるとデキは良くないでしょう。簡単なので初心者向けになるかもしれませんが、それにしてはすべてが弱く、このゲームでAVGが好きになることはないと思います。
前作の「ブルートレイン殺人事件」もそれほどではないのに、それをも大きく下回るデキです。オススメ出来るのはやはり西村京太郎ファンのみというところでしょうか。十津川警部と亀さんが活躍してくれるのはいいですがファン以外にはなにも魅力はないでしょう。なのでファン以外は他のAVGをオススメします。

レビュアー1

「ブルートレイン」のノリを期待すると外す。
これを遊ぶとブルートレインの「ゲーム性やセンスの良さ」がよくわかる。
(当時、ブルートレインは話題になったがこちらは・・・)

レビュアー2

23時49分・・・新大阪駅着のひかり323号、ツイン個室内で女性の絞殺死体が発見された。
たまたま大阪府警に居合わせた亀井刑事は現場に急行、捜査を進めることになった。
西村京太郎ミステリーのファミコン版。操作性もシンプルなので、西村京太郎ファンはもちろん、ミステリーファンも必見!
西村さん本人も登場するらしいぞ!?

レビュアー3

サスペンスものといえば「山村美紗シリーズ」が有名で多くゲーム化もされていますが、今作は「西村京太郎シリーズ」のゲーム化作品、同シリーズでは他にも「ブルートレイン殺人事件」もファミコンゲーム化をされています、アイレム社1990年製作ファミコンゲーム、舞台は大阪府警本部、ひかり323号寝台特急で死体が発見をされるという事件が起こる!、これが総ての始まりだった、ファミコンでありながらもリアルに表現をされた背景、陰影のある登場人物達、いち捜査官となって事件を捜査をするシステム、実に味のある作品に仕上がっていました。

レビュアー4

西村京太郎原作『スーパーエクスプレス殺人事件』
ファミコン版のゲームは前作『ブルートレイン殺人事件』に続いて第2作目にあたる。
前作よりもさらにパワーアップした作品にしようとする熱意は伝わってくる。
それは前作より硬派に、前作よりもスタイリッシュになった点である。
だがその2点がファミコンアドベンチャーゲームの醍醐味を半減させてしまっている。

まず硬派になった事で、無駄なポイント探索(⇒で背景を選択する場面)はほとんど無視される。
気の利いたコメントも用意されておらず、電話を調べているのに○○さんの机です。なんて言われてしまう。挙句「そんなところは かんけいありません」と冷たくあしらわれてしまう。ファミコンAVGは無駄なポイント探索が面白いところなのに…。
展開に関係の無いポイント探索のコメントにもしっかりと遊びを入れて欲しかった。
一箇所だけ女性の部屋を探索中にタンスの引き出しから下着を見つけ、盗ろうとすると「下着ドロボーはいけません」とつっこんでくれるところがあったぐらいだ。

次にスタイリッシュになった事で展開はスムーズだ。…が、そこに違和感が生じてしまっているのが残念。
例えば、捜査中にポケベルに着信が鳴るのだが、その場で電話を掛けられるテンポの良さなので亀井がケータイを持っている感じになってしまう。ケータイあるならポケベルにわざわざ入れなくても…と思えてくる。(実際はケータイなんぞ持っていない…)
東京から熱海に移動する際も、移動コマンドひとつですっと行けてしまうのでまさに瞬間移動してるように思える。
そこは間に電車の移動シーンをひとつ挟んで(前作では出来ていた)遠い場所まで足を運んでいる感じを出して欲しかった。

今回はデザイナー、ブティック関係の話なので似たような人物像や場面が多く展開が単調過ぎるのも難点。
その登場人物も、ほぼ証明写真のような顔中心での登場なので面白みに欠ける。
最後の山場、モンタージュ作成まではダラダラとした展開が続き、これがなかったらあまりに見せ場のない単調なゲームになっていただろう。

BGMも前作のほうが秀逸。全ての要素が前作に負けてしまっている。
こちらの作品をプレイする前にまずは前作『ブルートレイン殺人事件』をプレイする事をオススメする。

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