| ゲーム機 | プレイステーション ヴィータ(PS Vita) |
|---|---|
| 発売日 | 2016年4月28日 |
| メーカー | 5PB. |
| ジャンル | アドベンチャー |
「パンチライン」は、プレイヤーがユーモアと緊張感を駆使して世界を救う独特のアドベンチャーゲームです。物語は、「パンツを見たら人類滅亡」というユニークな設定からスタートし、プレイヤーは主人公の視点で物語を進めていきます。物語は3Dで描かれ、魅力的なキャラクターたちとの会話や出会いが楽しめます。
ゲームの進行は、イタズラシステムを活用しており、各話ごとにイタズラを成功させることで次のステージへと進むことができます。イタズラパートでは、さまざまな挑戦をクリアし、イタゴラパートではさらなるスリルを体験。プレイヤーは時折選択を迫られ、パンツを見るか人類を救うかという、究極の選択を迫られます。
最終的には、住人たちとの絆を深めながら協力し、壮大なストーリーを展開します。「パンチライン」は、笑いと感動が詰まった、新感覚のアドベンチャー体験を提供する作品です。どんな結末が待ち受けているのか、あなたの選択が鍵を握ります。
このゲームについて考えてみると、確かにアニメをそのままゲームにしてしまった感は否めません。アニメ好きとしては、ゲームも楽しめるのではないかという期待があったのですが、残念ながらその期待は裏切られました。アニメを見た後にゲームをプレイするという流れが成り立たないだけでなく、逆にゲームを楽しむためにアニメを見ようとする気にもなりません。オリジナル性をまったく感じられず、手抜きの印象を受けてしまいます。新しい体験を求めてプレイしているのに、すでに知っているストーリーやキャラクターにまた出会うのでは、新鮮味も何もあったものではありません。いっそ、ゲームとしての独自の展開やキャラクターの魅力を引き出すような工夫があれば、もう少し楽しめたのではないかと思います。はっきり言って、期待外れでした。
このゲーム、「パンチライン」は一見するだけで、実に興味深い設定を持っています。プレイヤーが幽体となり、女の子たちにいたずらを仕掛けていくというストーリーは、一見ストレートな楽しさを提供しているように映りますが、実際にはその裏に潜む深い心理や人間関係がじわじわと浮かび上がってきます。操作はシンプルで、移動や選択の仕方も直感的ですが、その中に巧妙な仕掛けが盛り込まれているのがポイントです。
特に、様々なボイスが豊富に用意されていて、ストーリーの進行がスムーズなのが良かったです。オートモード機能を使えば、ストーリーを流し見することもでき、何よりアニメーションと3Dモデルの統一感が嬉しい限り。プレイしていると、ただのいたずらを超えた幽体の悲哀を感じなくもありません。ラッキースケベの要素も面白いですが、その中には世界が滅びるという切実なストーリーが絡むことで、単なる楽しさ以上のものを提供してきます。
とはいえ、ストーリーが進むにつれて、選択肢が減り、一方通行になってしまう印象もあります。それでも、前半の伏線がしっかりと生かされているため、物語に引き込まれることは間違いありません。ただし、イタゴラの連鎖やその成果を求めるプレイヤーには、もう少し試行錯誤を楽しめる要素が欲しかったなというのが正直なところです。
PS Vita版の物理的な携帯性は良いですが、タッチ操作がないこと、そしてPS4との連携がない点は少々残念。全体として、ストーリー重視で楽しむモードであるこのゲームは、暗い性格の私にとって、思わず感情移入してしまう部分が多かったです。ストーリーの深みをしっかり楽しみたい、そんな人におすすめしたい作品です。