| ゲーム機 | ニンテンドースイッチ |
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| 発売日 | 2022年3月24日 |
| メーカー | エンターグラム |
| ジャンル | アドベンチャー |
主人公・対馬馨は、進学校から転校し、定時制高校で新たな出会いを重ねながら、音楽との葛藤を深めていきます。医者を目指すレールから外れ、自分の進むべき道に悩む彼。そんなある日、音楽プロダクションの社長からかつての名バンド『花鳥風月』の取材を依頼されます。変わり者のリーダー・花井是清との出会いを経て、馨は初めてのライブで心を奪われ、音楽の魅力に気が付きます。しかし、突如として「花鳥風月解散」のニュースが届き、彼はその現実に直面します。再びバンドの音楽を世に送り出したいという想いと、花井との激しい議論を交えつつ、馨は自分自身の生きる目的を模索します。音楽が放つ力と変化を通じて、馨は成長し、再起への道を探ります。この物語は、選択や出会いによって変わる人生の可能性を描いた感動のドラマです。
このゲームを購入してプレイした結果、定時制高校に通う主人公の対馬馨がバンド「花鳥風月」に関わる過程が、とても豊かに描かれていると感じました。音楽に対する真摯な姿勢や、彼の成長を見守るのはなかなか心に響くものがあります。ただ、ヒロイン的なキャラクターはいるものの、恋愛要素が主軸ではなく、音楽活動を中心にしたストーリー展開が新鮮でした。登場キャラクターそれぞれの個性も際立っていて、楽しみながら進められるのですが、テキストの表示方法には少し疲れました。背景と立ちキャラが前にいる中、ひたすら文字を追わなければならないのは、歳を重ねる中でちょっと辛い部分も。ボイスが入っているセリフはオートプレイで楽しめるので、その点では助かります。アドベンチャーゲームにおける基本的な機能も揃っているため、何度もプレイしやすいのは嬉しいところ。ただ、恋愛要素が薄い分、形式に縛られずに自分の好きなように進めることができる点が、余計に楽しめました。
このゲームは、ロック音楽が好きな人にはもちろん、人生において何かしらのこだわりを持つ人にとっても刺さる内容だと思います。他者との関わりや自身の選択に悩む姿には共感を覚えますし、応援したくなるような感情が湧いてきます。そうした中で、時には絶望を感じつつも、心のどこかで自分の道を見つけていけるかもしれないと思わせる要素があり、じっくりと楽しむ価値があるゲームだと感じました。