| ゲーム機 | ニンテンドースイッチ |
|---|---|
| 発売日 | 2021年7月22日 |
| メーカー | 拓洋興業 |
| ジャンル | アドベンチャー |
「SWEET CLOWN 午前三時のオカシな道化師」は、プレイヤーが「願いをかなえる悪魔」に監禁された状態から、自らの選んだ男性と共に城からの脱出を目指す恋愛ダークファンタジーアドベンチャーです。物語の中で、プレイヤーは「好感度」が高いと理性を保ちながら進める一方、「欲望度」が上昇すると「スイートクラウン」と呼ばれる欲望に忠実な悪魔に近づいてしまいます。この二つの要素が物語の進行に大きな影響を与えるため、戦略的な選択が求められます。各キャラクターには異なるエンディングが用意されており、合計で1キャラにつき4つの結末が存在します。好感度や欲望度をうまく調整することで、プレイヤーにとって異なる未来が展開される仕組みが魅力です。個々の選び方によって変わる物語の行く先を楽しみながら、自分だけのエンディングを目指しましょう。
本作は独特の魅力を持つ乙女ゲームであり、いくつかの点で非常に印象的でした。まず操作性に関してですが、履歴ロードや選択肢のジャンプ機能が充実しており、プレイが非常に快適です。また、スティックの設定を自分好みに変更できる点も、細かい配慮が行き届いていると感じました。
次にグラフィックですが、一見可愛らしい立ち絵とほのぼのとした雰囲気が印象的な一方で、物語の内容はかなりダークです。そのギャップが作品に独特の味わいを与えており、背景やスチルも視覚的に楽しませてくれますが、もう少しスチルが多かったら更に良かったかもしれません。
音楽面では、BGMやオープニング・エンディングの曲が作品の世界観にしっかりとマッチしており、非常に心地よいです。前作のVITA版に比べても新しいスイッチ版の楽曲は良い仕上がりになっています。声優陣の豪華さも印象的で、サブキャラにもっと注意を向けたくなるような魅力を感じました。
ストーリー構成については、謎めいたスタートから個別のストーリーに進むことで全体の謎が徐々に解き明かされていく点が、周回プレイの楽しみを増しています。ただし、全体的に暗く鬱なストーリーが多いため、そういった内容に敏感な方には少々難しいかもしれません。
全体のボリュームとしては、エンディングが充実しており、各キャラクターにそれぞれ4つのエンディングが用意されています。パラメーターの扱いには最初戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れると思いますし、グラフ表示もあるため理解しやすいです。
結論として、本作は非常にユニークな作品であり、特に謎めいたストーリーやダークな展開が好きな方には強くお勧めしたいです。主人公や攻略キャラクターが個性的なため、自己投影よりもその独特な物語を楽しむスタイルが求められます。明るい王道系が好みの方には向かないかもしれませんが、逆に重厚なストーリーに惹かれる方には大いに楽しめる一作だと思います。