ゲーム機 | ニンテンドースイッチ |
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発売日 | 2019年10月3日 |
メーカー | バンダイナムコゲームス |
ジャンル | RPG / シミュレーション / アドベンチャー |
鋼の巨人たちが新たなる航海へと繰り出す、本作はスーパーロボット大戦25周年記念作品第2弾です。シリーズ初参戦の様々なタイトルが一堂に会し、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」や「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」など、全26作品のロボットアニメが融合します。驚きのクロスオーバーとして「宇宙戦艦ヤマト2199」も登場し、ファンにとって見逃せない展開が待ち受けます。本作は、これまでの歴史を一新するオリジナルストーリーで描かれ、各キャラクターたちが絡み合うドラマティックな展開に心躍ります。進化を続けるスーパーロボット大戦の新たな物語を、ぜひあなた自身の手で体験してください。戦略と感動が交錯する一大スペクタクルが、プレイヤーを未知の世界へと誘います。
私は長年ゲームを楽しんできたファンとして、今回の作品についてお話ししますが、結論としてはやはりいつものスーパーロボット大戦だと感じました。もはやさらなる進化は、根本から作り直す必要があるのではないでしょうか。グラフィックは非常に美しいのですが、時代の流れには逆行しているように思います。演出で魅せる工夫は見られますが、その手法にも限界を感じています。
システム面でも、いつもの形式から大きくは変わらない印象を受けます。今回は初心者向けに配慮されたのか、難易度が低めであったため、ストレスを感じる心配は少なかったものの、挑戦的な要素が少ないのは少し物足りなくもありました。ストーリーの構成については、さすがに毎回の作品からこれだけのキャラクターを集めて一つの物語にまとめる手腕には感服します。それこそがこのシリーズの魅力なのでしょう。
とはいえ、登場する作品が多すぎて、新鮮さが薄れてきたのも事実です。特にロボットではない宇宙戦艦ヤマトの登場には衝撃も少なく、やはりマイナーなロボットたちの再登場を期待してしまいます。過去作に登場したボトムズのように、思わずおお!と声を上げるようなインパクトがあれば、もっと楽しめたかもしれません。とはいえ、全体としては安定していることは確かです。過度な期待を持たずに楽しめる作品だと思いますので、そういう楽しみ方をする方にはお勧めできます。
私が最後にプレイしたスーパーロボット大戦シリーズはウィンキーソフト時代の第四次Sでしたが、今回のスーパーロボット大戦Vは大きく現代風にアレンジされており、非常に楽しめました。シリーズを追っていない方でも十分に楽しめる仕様になっているため、気軽に始められる点が魅力的です。以前の作品に比べて、難易度はそこまで高くなく、使い方次第で色々なキャラクターが活躍できるバランスが素晴らしいですね。コアなファンでない限り、「自分だけのスパロボ」を体験できることでしょう。ただ、やりこみ要素はあるものの、ハードモードでもそれほど難しいわけではないため、骨太な挑戦を求める方には少し物足りないかもしれません。ストーリーもなかなか素晴らしく、JAM Projectの音楽も初めて聴きましたが、作品にぴったりで良かったです。マジンガーやエヴァなどの旧来のキャラクターが活躍するのも、新旧ファンともに楽しめるポイントですので、久しくゲームを離れていた方にもぜひおすすめしたい一作です。